土地の購入を検討するなら、今ある物件の売り出し価格を、条件の近い過去の取引価格と公的地価の地点条件で照らし合わせます。どれかひとつを「正しい価格」と決めつけないことが大切です。

1. 売り出し価格は、いま探せる物件の価格
広告や不動産ポータルに掲載されている金額です。その価格で売買が成立したとは限りません。土地の広さや建築条件、道路との接し方などを確認し、現在の候補を探すために使います。本サイトは販売中の物件を掲載していません。
2. 取引価格は、過去に成立した売買の記録
本サイトでは国土交通省のアンケートに基づく「不動産取引価格情報」を使います。実際の売買を参考にできますが、全ての取引ではなく、公表までの時間差もあります。市全体の中央値は、あなたが検討する土地の査定額ではありません。
中央値と中央50%を一緒に見る
中央値は、単価を低い順に並べた中央の値。中央50%の範囲は、下から25%と75%の位置を区切ったものです。例えば幅が大きい市では、ひとつの中央値よりも地区や個別条件の確認が重要になります。幅の中で買えることを保証する数字ではありません。
土地の広さと総額をそろえる
100㎡の土地と300㎡の土地では、総額が違います。単価でそろえて比較しても、土地が大きいほど単価が低くなるなど、取引条件の影響は残ります。本サイトの比較では、面積の範囲を変更して確かめられます。
実データで、単価から参考総額を読む
流山市の住宅地・土地のみ・100〜300㎡・特殊事情の記載なし、2024年4月〜2026年3月の142件を集計した例です。
単価の中央値は20.0万円/㎡。仮に150㎡の土地へ換算すると、次の参考総額になります。
20.0万円/㎡ × 150㎡ = 3,000万円
これは市全体の単価を面積に掛けた計算例です。150㎡の土地だけを集計した価格でも、個別の土地の査定額でもありません。同じ集計の単価の中央50%は14.2〜27.8万円/㎡で、場所や条件による幅があります。
建物や諸費用を含まない、土地のみの参考総額です。単価は表示時に丸め、換算は丸める前の値で計算しています。
3. 公的地価は、選ばれた地点の評価
地価公示は毎年1月1日、都道府県地価調査は毎年7月1日を評価時点とする、選定地点の価格です。売り急ぎなど特殊な事情のない取引で成立すると認められる価格を評価しています。
近くの土地でも、地積・形状・接面道路などの条件によって価格は異なります。公的地価に一定の倍率を掛ければ実勢価格が分かる、という見方はしません。制度と時点を分けて、候補地と地点条件を照合してください。
公示地価と実勢価格の関係
実際の売買で成立する価格は、当事者間で決まります。公示地価の評価地点と候補地では、駅からの距離、面積、形状、接面道路、取引時期などの条件が異なります。公示地価に一定の倍率を掛けたり、市の取引中央値と割り算したりしても、候補地の条件を確認したことにはなりません。所在地と評価年を確かめ、条件の近い取引と照合します。
地域を絞るときの確認手順
- 比較ページで、候補の市・土地面積・表示単位をそろえます。
- 中央値だけでなく、価格の幅と件数を見ます。少数の地区から大きな結論を出さないようにします。
- 市のページで、地区別の取引と、近い場所の公的地価の条件を確認します。
- 候補物件の現在の販売情報、用途地域、接道、建築条件、ハザード情報を、販売元や自治体の公式資料で別に確認します。
人口の増減は地域の変化を知る材料のひとつです。人口増と地価上昇が同時に見られても、このデータだけで因果関係や将来の値上がりを示すことはできません。
公式情報と販売情報を確認する
- 不動産情報ライブラリの地価公示・都道府県地価調査:選定地点の公的地価を確認する入口。所在地・評価年・地積など、候補地と違う条件を確認します。
- SUUMOの土地価格相場:掲載されている物件の価格から相場を見る入口。過去の取引単価と、今の販売物件の価格は対象が異なります。
このサイトでは、同じ面積条件の6市比較から、各市の地区別取引と公的地価の地点一覧へ進めます。対象外の地域も含めて調べる場合は、上の公式情報や販売情報をご利用ください。
出典
国土交通省「地価公示価格・都道府県地価調査価格について」、不動産情報ライブラリAPI。数字の対象と計算は集計方法で確認できます。
実際の6市比較を見る →